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効果を発揮しないウェブサイトの原因は決定権を持った人の認識が大きいって話し

Note 2014年08月27日
効果を発揮しないウェブサイトの原因は決定権を持った人の認識が大きいって話し
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適当に作って放置しているだけなら無いほうがマシ。
ってなこともありえると理解していただきたいなーと思います。
なんとなくで作ったサイトがあるなら見直す機会に、これからなんとなくで作るならその前に、内容・デザイン・決算の決定権を持った方の「ウェブサイトへの認識」を改めることで驚く程効果の発揮するウェブサイトになる可能性がぐっとあがります。

はじめに

下記データは法務省のHPから株式会社の登記に関するデータを抽出したものです。

株式会社設立数 株式会社総数
平成10年 約17,000 約112,000
平成11年 約19,000 約1,022,000
平成12年 約22,000 約1,006,000
平成13年 約18,000 約1,050,000
平成14年 約16,000 約994,000
平成15年 約18,000 約1,123,000
平成16年 約20,000 約1,043,000
平成17年 約23,000 約1,039,000
平成18年 約77,000 約1,302,000
平成19年 約95,363 約1,233,149
平成20年 約86,000 約1,040,000
平成21年 約80,000 約976,000
平成22年 約81,000 約918,000
平成23年 約80,000 約908,000

平成10年〜平成23年というちょっと古いデータではありますが、以前調べてたデータを引っ張り出してきました。
平成18年以降、年間約8万社もの株式会社が設立されています。
年間約8万社ということは一日で200社以上。日本全体では毎日頻繁に起こるありふれた出来事って感じです。
設立数の増加は平成18年に会社法が改正され、資本金1円で株式会社が設立できるようになったのをきっかけに急増しているのですが、インターネットを使ってある程度カンタンに全国相手に商売ができる可能性があるっていうのも、増加の一端を担っているのは間違い無いのかと。

法人設立に限らず、個人でも何かしらの商売を始めた場合、屋号の入った様々なモノを用意するかと思います。
名刺なんかも当然必要になりますし、業種によってはパンフレットやカタログなんかも必要になったりします。商売をするうえで必ず必要になる販促ツールを一通り揃える訳なのですが、最近はほぼ当たり前のようにウェブサイトもその中の一つとして認識されるようになりました。

ウェブサイトで直接的に商売に繋がりにくい業種でも、インターネット上に看板を置くというぐらいの認識で制作されたりもしていますよね。
ただ、やはりそのままでは当然の如く埋もれていくだけになってしまって、なんの意味をなさないどころか、たまたま見つけてもらえたとしても「クオリティー」や「サイトの内容」次第では逆にイメージダウンに繋がってしまったり。

当然です。

みなさん経験あるはずです。

興味を持って調べていた時に、たまたま引っかかって見つけたサイトの内容を見て「見る価値無し」と認識することや「他を探そう」と思うこと。

そうならないように、せっかく来て(見て)くれた人に対してしっかりとアピールができるように、サイトを活かす必要があるんです。
もしかしたら見込み客になる可能性がある人がネットを使って検索をしているんです。
それも1人や2人じゃなく山ほどいるはずなんです。

危険パターン

僕の経験上、下記のようなパターンは非常に危険だと思います。

  • 社長さん自身があまりインターネットをしない。
  • 検索結果に表示されるかどうかだけ気にしている。
  • ウェブサイト制作費は会社経費でいうところの宣伝費。
  • 必要性は感じているけど重要性は感じていない。

この項目に当てはまる数が多ければ多いほど「要らないウェブサイトになっている」もしくは「要らないウェブサイトを作ろうとしている」可能性が高くなると思います。

1、社長さん自身があまりインターネットをしない。

社長さん自身があまりインターネットをしない。
インターネットどころかパソコン自体が苦手ってことが特に年配の経営者さんにはあり得ることかと思います。
しかし最近ではそうも言ってられないからメール等でパソコンは使うけど、なんかあったら社員に聞いたり頼んだりして何とかやり過ごしている状態。
メールに画像を添付することすら社員に頼んでたり、それで良しとしやり方を覚えようとしないといった経営者の方なんかもいらっしゃいました。
「インターネットってヤフー?」っていう意味が分からない質問をされたりもあったな・・・。
ご自身のスキルや知識は別として、必要性は感じているからこそ制作する話しになったりもするのですが、まずはカンタンにでもインターネットに対する理解を深める必要があると思います。
ゴルフでも何でも好きなことを検索してみてインターネットを使う練習をしてもらうってのも非常に有効な手段なんです。
「へー便利だね!」って一言を引き出せたら本当に価値あるサイトを作る土台がちょっと出来ているかも知れません。

2、検索結果に表示されるかどうかだけ気にしている。

検索結果に表示されるかどうかだけ気にしている。
完成、納品、翌日に「検索しても出てこないんだけど・・・」って電話があることもしばしば。
説明していても興味の無い事はすぐ忘れるってタイプの経営者って結構多いような気がします。
別に悪いことじゃ無いんです。
経営者たるもの自身の商売にアタマを使うのが当然のことなのですから。
そんなにカンタンにGoogleの1ページ目に表示されるようなものじゃ無いんですよーとか言っても忘れていたり、どこかで仕入れてきた「SEO」って言葉に敏感に反応して「もっとSEOをちゃんとしてくれ!」なんていう反応になっちゃったり。
目的は検索結果なの?
検索結果は確かに人の目につく機会を増やせるかも知れませんが、「見る価値無し」と認識されたり「他を探そう」と思われるような内容だったら本末転倒です。
気にするべきはサイトの質・内容であり、小手先のSEOなんてなんの意味も無いし、検索エンジン側もキーワードに対して値打ちのある検索結果を表示したいんです。
本当に力を入れるべき箇所は自分がお客側の目線に立って使う時を想像してみたらカンタンに見つかります。
「欲しい・行きたい・やりたい・受けたい」といった自身の業種にあった結果を極力得られる内容にすることなんです。

3、ウェブサイト制作費は会社経費でいうところの宣伝費。

ウェブサイト制作費は会社経費でいうところの宣伝費。
インターネット上にはそれこそ星の数程のウェブサイトが存在しています。
作って公開しただけでは必ずと言っていいほど見つけてもらうことも難しい埋もれたサイトになってしまう可能性が高いです。
「宣伝目的で宣伝費をかけて制作したウェブサイトを宣伝する」本末転倒のように聞こえますが非常に重要なポイント。
ウェブサイトを制作するのは宣伝目的であることに間違いは無いですが、作って放置では全く意味をなさないってことを理解して頂くことの難しいこと。
なにもお金を掛ける必要が必ずある訳では無いですが、それなりの時間と労力は絶対必要になります。
先程の話しではないですが「SEO」的にも時間と労力をかけることが重要になってくるのです。
「コンテンツの充実」「価値ある情報の発信」といった地道な努力が必要になるので、作って公開して「さー!インターネットからのお問い合わせはまだかね?」ってスタンスにならないようにそれなりの宣伝活動に力を入れる必要があると理解して頂きたい。

4、必要性は感じているけど重要性は感じていない。

必要性は感じているけど重要性は感じていない。
なんとなーく「必要なんでしょ?」程度で制作することになり公開されているサイトって見ていてなんとなく分かってしまうような気がします。
キレイにデザインされていたとしてもいわゆる「サイトの目的」が曖昧であるとか。
趣味や遊びで公開している訳では無いのですし、少なからず費用が発生する訳ですから、それなりの目的をしっかりと設定し、その目的を達成するためのサイト作りが重要。
ウェブサイトの重要性は昨今のインターネット利用者数の増加を見れば無視出来ないはずです。

下記は総務省のウェブサイト(インターネットの利用動向)

総務省(インターネットの利用動向)
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h24/html/nc243120.html

PC・スマートフォン共にものすごい数字だと思いませんか?
日々の営業活動には思いっきり力を注いでいる割に、インターネットに関しての認識が甘いが故に重要性に気付いていないのは非常に勿体ない。

ちょっとでいいから頑張って

今まで書いてきたことは今更感の否めない内容ですが、古くから経営をされている方々によくある事例だと思います。
だからといって新しく起業をされた方には当てはまらないかというと、やはりそうでは無く、あまりインターネットを使われないタイプの経営者さんなんかは上記のようなパターンにはまってしまっている場合も多々あります。
まずはインターネットに触れてみて、自社のご商売にはどういった展開が望ましいのかを考えてみて下さい。またそういった相談にしっかりと乗ってくれるWeb屋さんを見つけて下さい。
探すのも難しくないと思います。
「うちのサイトを見てくれ!どう思う?」ってだけ聞けばいいと思います。
全ての問題点を答えてはくれないでしょうが、的確な問題点なんかを指摘してくれるWeb屋さんはとても優秀なのではないでしょうか。

まとめ

名刺やパンフレットに自社ウェブサイトのURLを記載しているということは「ウェブサイトを見て頂いたら、さらに詳しく当社のサービスや製品をご理解いただける環境を用意しています」と書いているのと同じことだと思います。
グラフィックデザインのお仕事で名刺・パンフレットを制作することも多いのですが、なんとなく大手がやっているように自社URLが載っているほうがカッコイイみたいな認識をされている場合もあります。
「URL載せるからにはウェブサイトはしっかり出来ているのか!?」って確認したら、失礼な話し目もあてられないなんてこともちょいちょいあります。
形だけで用意するウェブサイトには意味が無いとしっかり認識して頂き、お付き合いのあるWeb屋さんなんかとしっかり打ち合わせをし、目的と結果、そのための方法なんかをしっかり話しあって、よりよいサイトを作って下さい。

冒頭で書いていた「株式会社設立数」ですが、毎年8万もの株式会社が設立されているにも関わらず「株式会社総数」は減少していってるんですよね。
1円で株式会社が作れるようになったからといって、やはり一個人が法人を設立するということは人生でもかなり大きな出来事です。
少しでもビジネスがうまくいくように、様々な販促ツールを提供する側の人間としては、やはり皆さんに提供するツールが素晴らしい結果を出すことが出来ることを目標としています。

世の経営者の方々、目的設定からウェブサイトに関するなにからなにまで相談に乗ってくれ、アドバイスをしっかりしてくれる制作会社と良いお付き合いが出来ることを願っております!

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